復刻記事本文
リーグ戦の後にサガン鳥栖のホームで天皇杯の試合が行われるなんて何ということか。
今季飛躍を見せたサガンへのご褒美。勝ってさらにご褒美をもらっちゃいましょう。
J1のクラブとの対戦になると鹿児島本線の電車も呉越同舟となってなかなかおもろいです。(^-^;
サガンブルーとトリコロールとがぼつぼつ混ざり合う中で、一路ベストアメニティスタジアムへ。
アウェーサイドの赤白青のトリコロールがとってもキレイです。(^ワ^)
負けじと試合前からいつにも増して大きな歓声があがるサガンサポーターの声に押されてキックオフ。
試合は前半24分、鳥栖FW廣瀬選手の鮮やかなゴールで先制。
すぐに前半26分、横浜DF中澤選手が決めて同点に。
ハーフタイム間際に横浜セットプレーからDF栗原選手が押し込んで1-2で横浜勝ち越し。
後半はサガンが押す時間もあれど、追加点は横浜FW狩野選手が決めて1-3となってタイムアップ。
J1の名門・横浜F・マリノスにしてみれば負けるはずのない試合を確実にものにしたというイメージかもしれません。
前の位置で常にボールをコントロールし、しかも相手に渡さず自分たちのペースでボールを回すなど、J2の試合しか見慣れていない身としては何もかもがハイレベルに見えるプレーの数々でした。
コーナーキックからガツンと一発でゴーーールだもん。うらやましか(謎)。
中でもやっぱすげえわ中澤さん。生で見られて感激。
一方のサガン鳥栖は失うものは何もない思いで最後まで全力を出して戦った試合。
温暖でコンディションも良い中でできたことも幸いしたのでしょう。動きもよく、最後まで足を止めることなく走り切ったと思います。
廣瀬選手の先制点はホントお見事でした。相手DFをかわしてのゴールにスタンドも大きく沸きました。
一方で、相手チームの攻撃パターンであっさり失点しまったり、徐々に相手のプレッシャーが高まるにつれてボールを保持できなくなったりして、実力差は明らかに見てとれました。
それでも、前述のとおり最後まで走り抜いてボールを取りに行き、相手のゴール前も幾度となく脅かしました。
サポーターの後押しもいつになく強かったですね。遠征組の方も多数詰め掛けたのでしょう。普段あまりない相手選手へのプレッシャーも強かったですし。強い相手と当たることで応援もより強固なものになっていくのでしょうね。
こんな試合を見せてくれるなんて夢のようです。感謝あるのみです。
なのに、試合後悔しくて涙してしまいました。
サッカーでも野球でも負け試合の後はかなりさばさばして引き揚げるのですが、なぜだか今日は悔しさと感激とで涙が。自分にとってはそれだけインパクトのある試合だったのだと思います。
この悔しさを晴らすには、サガンがJ1に昇格して対戦するしかありません。
選手も応援ももっと強く、もっとタフになってまたお目にかかれるよう、来季がんばらねば。
サガン鳥栖のみなさん、今季お疲れ様でした。
最後に、試合前に紹介された地元の中学生が作ったモザイクアートを。
鳥栖を愛するすべての人の夢とともに、来季のサガンの活躍とJ1昇格を。
P.S.
鳥栖駅でいつものかしわうどんを食してからJRで博多駅へ。
F・マリノスのサポーターも数多く博多駅から次へと移動してましたね。
遠路はるばるお疲れ様でした。今後の勝利といつかの再戦を心待ちにしてます。(^-^)
補足(2023年4月28日復刻)
サッカーの天皇杯は以前博多の森で一度観戦歴があったものの、鳥栖のスタジアムでは初めて見る経験。
鳥栖では当時J2のリーグ戦しか見ていなかった身として、J1の名門中の名門クラブを目の当たりにしたときに何とも言えぬ重厚な圧というか、畏敬の念というか、身体に感じた重厚感は独特のものでした。
そりゃあ、もっぱらテレビの画面を通して見るスター選手って認識でしたもの。
実際に観戦して、超えるには高い壁だと思い知ったものの、サガン鳥栖の選手たちは勇敢に闘ったと振り返ります。
天皇杯はトーナメントゆえに勝ち上がらないと得られない経験でもあり、敗れて感じる悔しさもまた強き経験となり。
この試合から4年後の2012年、J1の舞台で対戦することとなり、サガン鳥栖がJ1リーグ戦で初めて勝利をあげた相手がこの横浜F・マリノス。
さらに翌年には天皇杯の準決勝で対戦し、決勝の舞台である旧国立競技場へ駒を進めたのは横浜F・マリノス。
お互いに在籍経験選手が移籍する両チームの関係性もあり、かつ近年は志向するフットボールが近くなったこともあり楽しみな対戦となっています。
この時に感じた高い壁からはだいぶ圧力も感じなくなった、と強がっておきましょうか。
それでも常に目標とし、いつかは追い越したい相手であります。
バナーとハート❤をクリックすると作者が喜びます♪